【レビュー】20世紀のクラシックを再構築!冷鋼動力 - 煬帝の剣 合金フレーム組み立てモデル c/o 模魂志

【レビュー】20世紀のクラシックを再構築!冷鋼動力 - 煬帝の剣 合金フレーム組み立てモデル c/o 模魂志

『冷鋼動力』が手掛ける初の合金フレーム組み立てモデル「煬帝の剣」(サンプル)が先日到着しました!小説『タイラント・ソード・オブ・ネオファリア(1987年)』に登場する、UC世代のオールドファンにはたまらない機体です。まさか機体の生みの親(藤田氏)でさえ、模型化されるとは夢にも思わなかったのではないでしょうか。中国モデルが百花繚乱のこの時代に、合金フレーム&組み立て式外装というハイスペックで登場したのは、本当に驚きです!冷鋼動力の記念すべき第一作として、この機体が彼らにとっていかに特別な意味を持つかがうかがえます。▼

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外箱、付属品一覧

組み立て説明書はオールカラー印刷です。
さらに、パーツがランナー上に非常に合理的に配置されているため、説明書と照らし合わせることで必要なパーツを素早く見つけることができます。この点は高く評価すべきです。▼

ランナー総数は42枚です。
詳細はこちらから→【ランナー一覧】Frozen Metal 冷鋼動力 - 煬帝の剣 合金フレーム組み立てプラモデル c/o 模魂志

あらかじめ組み立てられた合金完成フレームはブリスターパックに収められています。
付属の4本の液体状の柱はSEドライバーです。
合金完成フレームの四肢は、初回取り付け時に非常にきつく感じられることがあります。
ご自身を傷つけないよう、細心の注意を払って取り付けてください。▼

パーツはすべてマットな質感の成型色です。
製品としての仕上がりは非常に成熟しています。
中国モデルの慣例通り、90%のパーツが「アンダーゲート」仕様です。▼

全付属品は以下の写真の通りです。
設定上あるべき武装はすべて付属しており、
さらにMBのようなディスプレイスタンドも付いています。▼

PS:パッケージの右上には小さなイースターエッグが隠されています。
この機体は暴君の剣の宿敵機、
「メッサーラ・ディノファウスト・ジュピター」です。
その意味するところとは一体…?▼

MSを超越した存在!

1987年生まれの機体デザインであるにもかかわらず、冷鋼動力チームの「現代的な」再構築により、象徴的な「藤田」スタイルのシルエットを保ちつつ、四肢のプロポーションが適切に調整されています。これにより、この機体は38年経った今でも非常に見栄えが良く、チームの機体に対する深い理解がうかがえます。原設定との最大の違いは、一部の黄色いディテールがクリアな黄緑色のパーツに変更され、情報量が増している点です。さらに、統一されたマットな質感の成型色と相まって、素組みでスミ入れと水転写デカールを施すだけで、非常に高い完成度を誇ります。▼

本体総重量は約650g、全高約20cmで、1/100スケール相当です。機体の横方向に発達した体型は、データ以上にボリューム感のある見た目を与えています。▼

あらかじめ組み立てられた機能的な合金フレームだけでなく、フレーム内部のディテールも細かく再現されています。脚部の内部フレームに至っては、質感を高めるために銀色のプレ塗装が施されており、本当に細部にまでこだわりが感じられます!▼

SEドライバーは液体チューブを内蔵する形で再現されており、機体の前腕部と脛の後ろ側に取り付けることができます。ただし、取り付けてしまうと外観からは見えないため、コックピットのように魂を吹き込むようなデザインとなっています。▼

機体のディテール表現は控えめで適切です。頭部は原設定からの変更後、より目を引くデザインになっており、チームが「魔改造もむやみにやるものではない」ということを理解しているのがわかります。▼

黄緑色のクリアパーツはUVライトに反応して蛍光発色します。▼

機体のコックピット開閉には連動ギミックがあり、内部の操縦席は設定資料に基づき、バイクに騎乗するような姿勢で「フィードバック式コックピットシステム」を表現しています。▼

大きなボリュームを持つ機体のおかげで、機体各所の放熱口は黄色のグリルパーツで色分けされています。▼

脚部の造形は非常に特徴的な「藤田」スタイルで、フレアパンツに尖った靴の組み合わせが流れるようなラインを生み出し、今日見ても非常にスタイリッシュです。▼

サイドスカート内部にはバイクのハンドル型のビームサーベルの柄が格納されており、機体設定に基づき、抜刀時に本体と電線が繋がることを再現するための軟質電線が付属しています。ビーム刃の造形は、通常のものと湾曲したものの2種類が付属しています。▼

付属の4種類のハンドパーツはすべてPVC軟質素材です。▼

腕部の造形は原設定とほぼ同じで、肩の前方を開くと内部のSEフィールド発生器が露出します。▼

本体に十分な合金フレームが配置されているおかげで、背中の巨大な2基のSE推進器が後ろに倒れることはありません。推進器はPVC製の軟質チューブで本体と接続されているため、組み立て完了後に単独で推進器を取り外すのは比較的困難です。塗装を考えている方は事前に注意が必要です。▼

推進器上部は、後部を伸ばすと連動して展開するギミックがあります。▼

推進器下部の燃料チューブにも同様の連動展開ギミックがあります。▼

機体を象徴する巨大な火砲、SE駆動型ビームカノンは、機体設定やこれまでの立体化例と比較して、サイズが拡大・太く設計されています。さらに、銃身前端を引き下げることで、内部のメカディテールが露出するだけでなく、銃口が前方に突出するギミックも備わっています。▼

シールドの造形は非常にΖガンダムらしい雰囲気ですが、本体は設定上変形しません。シールドの前端にはビーム刃エフェクトパーツを取り付けることができます。▼

前腕には武器接続口が設けられており、シールドと大型カノン砲を安定して保持できます。▼

フル武装形態では、全体のシルエットがさらに広がります。▼

可動範囲

機能的な合金フレームの内骨格のおかげで、これほど重厚な機体にもかかわらず、優れた可動範囲を実現しています。特に前腕は非常に広い前後スイングが可能ですが、肩の関節は非常にきついため、取り付け時には力が必要です。▼

腰部は左右に180度回転し、わずかながら横方向へのスイングも可能です。▼

実は腰部には前方へ45度曲がる可動範囲もありますが、背部の推進器を取り付けるとこの関節はさらにきつくなるため、無理に動かすことはあまり推奨しません。▼

頭部は首の軟質チューブのディテールにより、上下の可動範囲は比較的狭いですが、左右への回転は約90度可能です。▼

腕の肩は2段階で水平に持ち上げることができ、最大90度まで上がります。肘は約120度まで曲がり、前腕にも独立した水平回転関節があります。▼

重厚な下半身の造形にもかかわらず、膝関節の広い可動域を活かすことで、かなり標準的な片膝立ちのポーズも可能です。足首のかかとは後方に伸ばすことができ、足裏の接地範囲を広げます。▼

ディスプレイスタンドはかなり標準的なMBタイプで、台座の模様は自分で水転写デカールを貼る必要があります。スタンドは本体650gの重量を「かろうじて」支える程度で、スタンド上で大きく動きのあるポーズを取らせるにはかなり力が必要です。▼

 

商品ページ:冷鋼動力 Frozen Metal 1/100 SES10-RNF/XS 煬帝の剣 プラモデル

 

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1件のコメント

ホント、まさかまさかの模型キット化です。高校生の頃にHJ誌にて観た衝撃のまま、ポチリましたしw。今は手元にあり、入手時に部品等の欠品や破損、それから合金フレームの破損があるという報告を聞いていたので、まずチェックしましたけど、俺の個体は問題がありませんでした。7畳部屋満載の在庫があるのですぐに製作に入れませんが、何とか来年初めには製作に入り、黒立ち上げからの塗装にて仕上げたいです。

松下 龍一

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