中国の模型ブランド『和模線』と『太乙動漫』がコラボレーションした「十二神将」シリーズ初のプラモデル、「1/100 禁衛猛牛-バファリオン」がついに登場しました!発表から発売まで丸三年、長らく待たされたこの機体を皆さんは覚えていますか?この長い待ち時間を補うためか、和模線はお得な先行販売価格に加えて、初回特典として「神将モード」のエフェクトパーツをバファリオンに追加しました。このバファリオンは、デザイナーの阿久津潤一氏によって当初設定されたもので、全身に多くの「見覚えのある影」が見られるのは、むしろ理にかなっていると言えます。今日は、この機体を詳細にチェックしていきましょう!▼

全付属品一覧
武装のボリュームは非常に充実しています。神将モードのエフェクトパーツを加えることで、 バファリオンの飛行がより一層格好良くなります。 ▼


十二神将シリーズのスタンドは、 機能的には市販されているMB系のスタンドと似ていますが、 多数の3mm径の接続穴が用意されています。 これは、おそらく今後の浮遊砲装備機体への伏線でしょう。 ▼

台座にも「超限零点シリーズスタンド」を 取り付けられる接続穴とジョイントが事前に用意されており、 配慮の行き届いた設計と言えます。 ▼

キットの全てのランナーとパーツ詳細については、 こちらをご参照ください:【開封レビュー】和模線 禁衛猛牛-バファリオン ランナー(パーツ)一覧 c/o 模魂志 ▼


今回のランナー総数は約35枚と大ボリュームです。 和模線が付けてくれた親切な「取件表(パーツリスト)」は、 間違いなく賞賛に値します。 組み立てプロセス全体が非常に効率的になりました。 ▼


最強の猛牛!
本体の外観デザインは、当時の設定画とほぼ一致しています。目を引く大きな角のアンテナと武装、そして赤・白・黄のシンボルカラーの組み合わせが、機体に非常に象徴的な識別性を与えています。機体高は約23cmで、1/100スケールとしては大型機の部類に入ります。機体の全身には大量のスラスターや放熱ディテールが施されており、バファリオンの持つ強烈な攻撃性を見事に表現しています。フル装備状態での自立には、スタンドの使用を推奨します。▼






大部分の武装を取り外した軽装形態では、より明確な逆三角形の雄々しい体型になり、一般的な機体とは一線を画すデザインです。そのため、自立させる際にはポーズの調整に少し時間がかかるかもしれません。▼




バファリオン本体は比較的完全な内部フレーム構造を持っていますが、フレームは機能的な使用に留まっており、過度なディテール表現はありません。▼


胸部構造から見ると、内部にはコックピットを収容できる比較的大きなスペースがあるようですが、残念ながら今回はコックピット構造は再現されていません。これは「大人の事情」によるものかもしれません。▼


全体のディテール表現は主に直線で構成されており、どの部分を見ても非常に硬質な印象を受けます。外装の稜線や切断面は非常に立体的でシャープです。目と胸部のクリアブルーパーツは、UVライトの下で蛍光効果を発揮します。▼




バファリオンの象徴的な頭部ですが、角は頭部に直接取り付けられておらず、襟の両側から伸びています。額のパーツ造形と相まって、横から見ると明確に牛の形状をしています。逆に頭部だけを単独で見ると、牛の特徴との関連性は薄くなります。これも非常に工夫されたデザインと言えます。▼






背部のスラスターとスポイラーは展開可能です。▼


腕部からは、肩アーマーから機械腕が伸びています。円形ジョイントのサイズは4mmで、自身が携帯する防御シールドや武器をマウントできるほか、市販されている他の武器も装着可能です。▼






下半身の造形もまた非常に壮健な表現をしており、個人的には膝の衝突防止バーのディテールが非常に気に入っています。▼



膝内部には「乾将式音速剣」を収納できますが、この武装はバファリオンの数ある武器の中ではあまり存在感がありません。▼


バファリオン標準装備のビームライフル「近衛二式粒子ライフル」と「猛牛角シールド」は、通常、前腕部に同時に装着し、攻撃の起点として使用されます。▼




複合剣砲機能を備えた大型武器「猛牛破壊者」は、折りたたみ状態では大砲として使用され、伸展状態では重剣となります。組み立て時には、グリップの左右を間違えないように注意が必要です。▼



可動範囲
頭部は二重の球体関節を使用していませんが、それでも45度を超える広範囲の見上げと左右の回転角度を確保しています。▼



腰部は45度の前屈可動を備え、前屈と同時に背中の脊柱のディテールが露出し、視覚的な「疑似連動」効果を生み出しています。左右への回転は最大90度まで可能ですが、腰部の側方可動はありません。▼



腕の水平方向への上げ幅は約90度、肘の最大曲げ角度は120度に達します。肩関節は前方に約45度引き出せる構造になっており、攻撃ポーズの表現に適しています。▼




フロントスカートやサイドスカートの干渉はありませんが、脚部自体の可動域は比較的標準的です。膝の屈曲は90度、足首の接地性は約35度です。▼



股関節には引き出し式の関節構造が設計されており、片膝立ちのポーズや飛行時の脚部角度調整に非常に役立ちます。▼


最後に神将モードです。後から追加された強化形態で、角シールドは剣状に変化し、背部に複数のひらめく装飾パーツが追加され、見た目は格段に向上しています。▼



後記
本作の外観デザインは3年前に決定されていましたが、長いモデリングと開発期間の影響もあり、日々進化する中国模型市場において、このバファリオンの構造はやや時代遅れに感じられるかもしれません。たとえ、以前に発売された「雷神」や「孤影」といった機体と比較してもそうです。スタンドに関しては、やはり「超限零点」の蛇腹スタンドとの組み合わせを推奨します。その方が遊びやすくなります。しかし、三年越しの企画が実際に製品化されたこと自体が非常に貴重なことです。個人的には、このような独自の個性が光る機体モデルがもっと増えることを願っています。▼



商品ページ:和模線×太乙動漫 1/100「守護降臨-十二神将」禁衛猛牛 バファリオン プラモデル